一般社団法人 巨樹の会 新上三川病院 関節センター

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間節治療の最先端をめざして—

手術について

人工関節置換術について-膝関節

関節の働きとは

ひざのしくみ

膝関節は、日常生活の歩行時や立ったり座ったりする時など体を支えて、しかもよく動かなければならない関節です。

膝関節は大腿骨、脛骨、膝蓋骨から構成され、安定するために4つの靭帯や半月板もあります。また、骨の表面には痛みなく滑らかな動きをするために軟骨があります。

膝関節には歩行や階段昇降などで体重の3〜5倍の負荷がかかるので、加齢的変化で軟骨がすり減ってきます。また、スポーツなどでも損傷することが多いです。

人工関節置換術とは

人工膝関節置換術

膝関節が老化や怪我などにより軟骨がすり減ってきて、O脚やX脚などの変形も生じ、歩行や、立ったり座ったりするときなどに痛みが強く日常生活が困難になり、内服・注射・リハビリなどの治療でも改善しないときに行います。

すり減った軟骨や変形した骨は治らないので、傷んでいる軟骨、骨を削って、人工関節(金属とプラスチック)に換える手術です。

全部を換えるものと部分的に換えるものがあります。
耐久年数はおよそ20年以上と言われています。

適応する疾患・症状

  • 軟骨がすり減っていく変形性膝関節症の末期で、痛みが強く、薬や注射、リハビリでも改善しないとき。
  • 関節リウマチで膝関節が変形してしまい、痛みが強く、他の治療では改善しないとき。
  • 人工関節置換術は基本的には高齢者の方が適応です。若年者では関節鏡手術や骨切り術などを行います。

人工関節置換術について-股関節

関節の働きとは

股関節のしくみ

股関節は胴体と脚をつなぐ役割を持った身体の中で最も大きな関節で、右図のように骨盤に大腿骨がはまり込むような形になっています。

関節部分の骨の表面はクッションの役割を持った軟骨で覆われており、この軟骨の働きにより股関節にかかる体重が吸収され、滑らかに動くようになっています。

股関節は膝関節と同様に体を支えながら動いており、立ったり、歩いたり、かがんだりと日常生活の動作を行う上で要ともいえる関節です。歩く時には体重の約3倍、階段や立ち上がりの時には体重の10倍程の負荷がかかるといわれています。加齢などにより軟骨がすり減り、骨が変形してくることで痛みを生じたりします。

人工関節置換術とは

人工股関節置換術

軟骨がすり減り、関節が変形してくることで、痛みが出やすくなります。痛みで日常生活も困難になり、運動療法や薬物治療でも改善しない場合に手術を行います。

右図のように人工股関節は金属とプラスチックで出来ています。

傷んだ骨や軟骨を取り除き人工関節に置き換えることで、痛みが改善され、股関節の動きもスムーズになり、日常生活の動作も楽に行えるようになることが期待できます。

適応する疾患・症状

軟骨がすり減り、大腿骨と臼蓋(骨盤)の骨同士が直接こすれて変形してくることで、関節の動きが悪くなったり、強い痛みを伴うようになります。

一般的な適応疾患には

  • 変形性股関節症
  • 関節リウマチ
  • 大腿骨頭壊死症

などがあります。ただし、当院ではまず保存的治療を選択し、改善が得られない場合は手術にて人工関節置換術を行っています。また、両側同程度に痛んでいる場合は両側同時手術も行っております。

両側同時手術は片側に比べ侵襲(体へのダメージ)は大きいですが、翌日から歩行訓練が可能なので2回手術を行うよりも入院日数は短縮できます。

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